FFS(ファイヤーファイターサバイバル)の実技について!! Part2

消防士

こんにちはFP消防士です。

今回は、FFS(ファイヤーファイターサバイバル)についての実技編になります。

FFSについての記事は2回目となります。

この記事は

FFSとはどんなもの?

FFSで使われる技術について要領を詳しく知りたい!

このような事が知りたい人向けの内容となっています。

結論

FFSとは、ファイヤーファイターサバイバルの略称です。

FFSは、屋内進入時に不測の事態が発生し、自分の身に危険が迫った状態から回避するための知識や技術のことを言います。

今回は、実技について紹介します。

サバイバルポジション

ベイルアウト(緊急脱出)

これらの手技について解説していきます。

FFSの知識や技術は消防学校の初任教育、救助科、警防科でも行うので必ず知っておくべき知識です。

検索要領

屋内進入で必要な知識がFFSです。

検索時の移動方法として、クローリングとダックウォークがあります。

クローリングとは四つ這いで検索する要領で、ダックウォークとはアヒル歩きで検索する要領です。

狭いところを通る際には、通れるか確認するためにサイジングを行いますが基本的には横幅は腕で、縦幅は腕と足を活用してサイジングします。

通れると判断すれば、床を叩いて強度を確認します。

狭いところを通る要領としては、通りたい開口部などに座り背面から進入する方法があります。

この方法が空気呼吸器や装備品の引っ掛かる可能性が低いと言われています。

その他にも、頭からダイブするような進入方法もあります。

これらの方法で進入できないほどの狭さであれば、空気呼吸器を脱着し通り抜ける方法があります。

要領としては、片方の肩ベルトを外し半分脱着した状態で進入する方法と立坑救助のように呼吸器を完全に脱着し、空気呼吸器を押しながらほふく前進の姿勢進入する方法があります。

配線などが垂れ下がり、空気呼吸器が配線に引っかかりそうな場面では、空気呼吸器を壁と床の角に合わせ半仰向けの状態で配線をクリアしながら進む方法もあります。

シチュエーションとしては、実際に使う場面は相当低いと思われますが、いざという時に知っているのと知らないのでは大きな差です。

サバイバルポジション

これは、自力で脱出できない場合に発見や救出をスムーズに進めるためにとる待機姿勢のことです。

まず、開口部を開ける際に他に開口部がある場合には、他の開口部が閉鎖されていることを確認します。

その後、開口部をゆっくり開け空気の流れを確認し、ワンフローパスになっている状況を確認します。

ワンフローパスとは開口部の上半分が排気、下半分が吸気になっている状態です。

上半分は高温のガスが排気されていますので低い姿勢を心掛けます。

サバイバルポジション1

頭と腕を開口部の外に出し、救助を待つ方法です。

サバイバルポジション2

火炎により、室内温度が高温になりサバイバルポジション1で待機する事ができない場合にこの姿勢で救助を待ちます。

意識があり、体力的にも余力がある場合であることが前提です。

重心は内側におき、意識がなくなっても落下することがないようにします。

サバイバルポジション3

室内温度がさらに高温になり、サバイバルポジション2で待機することが困難な場合に活用される待機姿勢です。

体力的にも長時間の待機は厳しく、この姿勢からサバイバルポジション2に戻ることも難しいです。

落下の危険性も高く、この姿勢は最終手段となります。

ポイントとして、腕と足は窓横の壁に引っ掛けるように身体を支えると体力の消耗も少なく済みます。

どのくらい耐えられるか、地面に近い開口部を使い訓練を行い、どの位の時間耐えられるかチャレンジしてみてください。

自分の限界を知ることができます。

ベイルアウト(緊急脱出)

ベイルアウト(緊急脱出)の要領について解説していきます。

ベイルアウトは、脱出したい開口部に三連はしご等が架梯されているのが条件です。

はしごは開口部の下部に合わせ伸梯します。

はしごの架梯角度は50度から60度となっています。

確保は、はしごの表面で基底部を踏み両手ではしごを支え確保します。

第1段階

先程もお話しましたが、開口部の上半分は排気となり高温なガスが流れている可能性もあります。

このベイルアウトを行う際にも低い姿勢ではしごを保持し、開口部から上半身を乗り出します。

どちらかの肘をはしごの横さんに引っ掛け、はしごの二段目を肘でロックします。

片方の手は、はしごの四段目を握ります。

ポイントとしては、横さんの二段目と四段目を握ることでベイルアウトしやすいポジションとなっています。

第2段階

四段目の横さんを握っている方の腕で身体を支え、足を開口部から出し身体を回転させます。

ポイントは引っ掛けている肘を起点に身体を回転させます。

なので、肘はしっかりとロックしておきましょう。

身体を回転させる時は、ゆっくり行いましょう。

第3段階

身体を回転させ、はしごに正体し緊急脱出完了です。

脱出要領も必ず習得しておきましょう。

いざという時に、使えるように訓練が必要です。

まとめ

今回は、前回の記事に引き続きFFSに関することについてお話しました。

まとめです。

屋内進入する上で必ず必要な知識。

いざという時に行動に移せるよう訓練をしておく。

自分の身は自分で守れるよう知識と技術のスキルアップはとても重要です。

また、どこかで救出要領の記事を書きたいと思います。

以上です。

『FP消防士ブログ』運営者:FP消防士

高校卒業後、すぐに地方の消防本部に採用されたアラサー消防士。消防隊、救急隊、特別救助隊に配属経験があります。

消防関係や公務員目線の家計管理に関する情報を発信しています。

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