こんにちはFP消防士です。
今回は、全国救護活動研究会のCSRMベーシックコース兵庫を受けた感想についてお話します。
この講習会を受けたのは、何年か前のことになるので若干の相違はあるかと思います。
この記事は
CSRMとは何か??
CSRMの講習会を受けた感想。
このような事が知りたい人向けの内容となっています。
結論
CSRMについてのお話しです。
CSRMとは狭隘空間における救助・救急・医療活動のこと。
CSRMについて詳しく勉強したければ講習会を受けた方が良い!!
このことについて、解説していきます。
CSRMとは?
CSRMとはConfined Space Rescue & Medicineの略称のことで、狭隘空間における救助・救急・医療活動のことを言います。
この、知識や技術は倒壊建物等の狭隘空間で活動をする際に必要となります。
南海トラフ地震の発生が予測されており、震災時の活動について把握しておく必要があります。
地震は全国各地で発生しており、いつ大規模な地震が発生するか分かりません。
そのため、震災時に必要となる知識や技術は習得する必要があります。
CSRM以外にもムービング、リフティング、クリビング、ショアリング等の知識も必要となります。
狭隘空間のパターン
倒壊建物内の狭隘空間に要救助者が取り残され、生存している可能性があります。
また、倒壊建物の狭隘空間の代表的なパターンがあります。
どのようなところに要救助者がいる可能性が高いのかパターン毎にチェックしていきます。
基本的にどれも、不安定な状態が多く崩落危険もあるため慎重な活動が必要となります。
座屈階降下タイプは、一つの階層全体が座屈した状態のことを指します。
PPE(個人装備)
CSRMの活動をする上で必要なPPE(個人装備品)について解説します。
ヘルメット、ヘッドライト、ゴーグル、警笛、肘膝サポーター、耳栓、防塵マスク、手袋(ケブラー)、編上が必要です。
CSRMベーシックコースに参加するにあたり、PPEは個人で準備しないといけません。
実際に訓練した身として、ワンポイントアドバイスがあります。
リール式の耳栓は使い勝手が悪い!!
これは、両方の耳栓を引っ張れば紐が伸びて耳栓を装着できるタイプのもので、よくヘルメットに装備している方もいるのではないでしょうか??
ヘルメットに装備している場合だと、瓦礫に引っかかりやすく、ヘルメットを外さないと通れないような狭い箇所もあるので少し不便さを感じます。
耳栓単体の方が便利な気がします。
手袋は必ずケブラー!!
なぜかと言うと、このような瓦場だとガラスなども飛散している可能性が大いにあります。普通の革手袋だと破れてしまいます。
なのでケブラー素材のものを装着し活動します。
要救助者がいる場合には初期観察を行いますので、手袋の下にはディスポグローブをつけておいた方が良いです。
手袋の手首部分にゴムをつけて、手首から外れないようにしている方もいらっしゃると思いますが、個人的にはいらないと思います。
CSRMに限った話ではないのですが、頭部観察等の際にぶら下がっている手袋が要救助者の顔に接触しやすいです。狭隘空間を進んで来た訳ですから、その手袋もめちゃめちゃ汚れていると思います。
手袋がブラブラしていることで、要救助者に対して何かと気を遣う場面が多くなることが過去の現場であったことから、個人的にはいらないと思います。
防塵マスクはフィルターが1つのものが良い!
これは、引っかかるリスクが低いからです。
かなり狭いところもあるため、少しでも通りやすくするため1つのフィルターのものが良いと思います。
CSRMベーシックコース
講習期間は2日間で、兵庫県広域防災センターで訓練しました。
1班8名程度に割り振られ、このメンバーで2日間訓練を実施します。
8名の内1名は、小隊付医療として看護師の方がメンバーに加わります。
医療従事者の方も多く、病院目線の話も聞けて面白かったです。
受講者以外にスタッフの方が1班に付き5〜6名程度いました。
初日の訓練内容は、PPEについて、人的基本捜索について、ドッグサーチ、傷病者の観察要領、狭隘空間での活動要領について行いました。
2日目は、保温・保護について、スケッド取り扱い、指揮進入活動について行いました。
これらは、班分けされた小隊ごとにスタッフの方が個別指導していく感じでした。
2日目の最後には想定訓練が2回ありました。
コースは8コースもあり、その中の2コースで想定訓練を実施します。
実際に訓練をしてみて、救出する難しさを痛感しました。
職場で訓練する時には、整った環境で訓練を日頃しているのでやはり、現場に近い環境で訓練するのは良い刺激になりました。
訓練塔には良い位置にアンカーがあったり、広い活動スペースがあったりと現場でこのような好条件であれば本当にラッキーですよね。
このような環境で身を持って訓練できたことで有意義な時間を過ごせました。
講習費用は、全国救護活動研究会の会員であれば5,000円で、非会員ならば6,000円となっています。
訓練用つなぎもあり希望者のみですが5,000円となっています。
えんじ色のカッコイイつなぎで、もちろん私も持っています!!
まとめ
今回はCSRMベーシックコースについてお話しました。
この知識や技術を使って、活動する機会は他のものに比べて少ないと思いますが絶対に知っておくべきことです。
現場の頻度は確かに多くはありませんが、備えておく必要があります。
まとめです。
整った環境でなくても活動できるように訓練する必要がある。
CSRMの知識や技術をより深めたいのであれば行った方が良い!!
CSRMで同じ小隊だった方々は今でも連絡取り合ってます。
全国に消防の知り合いが増えるのは良いことですね。
以上です。
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