こんにちはFP消防士です。
今回は、消防学校における専科・幹部教育について解説していきます。
この記事は
初任教育以外で消防学校に入校することはあるの?
専科・幹部教育って何?
このようなことが知りたい人向けの内容となっています。
では、専科・幹部教育について解説していきます。
結論
専科教育は、自身のスキルアップに繋がります。
積極的に希望して入校する価値があります。
また、自分が消防士なってどの道に進みたいのか選択するキッカケになります。
予防をしたいのか?それとも救急?やっぱり救助?
オールマイティが1番良いのかもしれませんが、実際、全てを極めるのは相当難しいです。
自分の進む道を決め、専門性を高めるのが良いでしょう。
専門性を高める手段として専科教育への入校があります。
消防学校における専科・幹部教育は以下のとおりです。
専科教育
警防科
特殊災害科
予防査察科
危険物科
火災調査科
救急科
救助科
幹部教育
初級幹部科
中級幹部科
上級幹部科
以上の専科・幹部教育があります。
消防本部によって、専科教育は希望制であったり上司からの指名制だったります。
教育課程や消防学校によって、期間にばらつきがあります。
それでは、各教育課程を解説していきます。
専科教育
消防士に対して特定の分野に関する専門的な教育を行い、知識と技術の向上を目的として専科教育課程があります。
初任科よりは、厳しさがマイルドになってはいますが規律ある態度で生活しなければなりません。
また、消防学校によっては実施していない教育もあります。
警防科
警防科は、基本的に指揮隊の活動要領や現場指揮要領を学ぶための教育となっています。
複雑多様化する災害に対して、基本的消防戦術や部隊への適切な指揮ができるよう学びます。
期間は1週間から2週間程度となっています。
特殊災害科
特殊災害科は、放射性物質、生物、化学に対する災害に対応するための知識や活動要領を学ぶための教育となっています。
NBC災害時の各種災害対応要領や使用する資機材の取り扱い要領の習熟を図ります。
期間は1週間程度となっています。
予防査察科
予防査察科は、予防業務に関する知識や査察要領を学ぶための教育となっています。
違反処理に係る専門的な知識を学び、違反対象物に対して適切な指導、是正ができるよう査察要領について学びます。
期間は1週間から2週間程度となっています。
危険物科
危険物科は、危険物行制について必要な知識を学ぶ教育となっています。
危険物や指定可燃物等の専門的知識を習得し、危険物施設に対する許認可等の規制や違反施設に対して適切な指導、是正ができるよう危険物行政について学びます。
期間は1週間から2週間程度となっています。
火災調査科
火災調査科は、火災調査業務について必要な知識を学ぶ教育となっています。
原因判定、損害調査、鑑識、図面の作成要領等の専門的知識を習得し、文書実務に関する知識や書類の作成要領等について学びます。
期間は1週間から2週間程度となっています。
救急科
救急科は、救急隊において必要な知識や手技を身につけるための教育となっています。
解剖生理を理解し、応急処置や救急資器材の取り扱い要領の習熟を図ります。
期間は2ヶ月から3ヶ月程度となっています。
入校期間が1番長い専科教育となっています。
救助科
救助科は、救助隊において必要な知識や手技を身につけるための教育となっています。
救助活動において必要な知識や救助資機材の取り扱い要領の習熟を図ります。
期間は1ヶ月程度となっています。
幹部教育
幹部及び幹部昇進予定者を対象として、必要な管理監督能力等を習得する教育課程となっています。
初級幹部科
主として消防司令補の階級にある者を対象としています。
上司を補佐し、部下を指導を行い、災害時の初動対応ができ現場指揮者の下命を理解し、自衛に対する安全管理と的確な下命が行えることを目的としています。
幹部として必要な知識を学びます。
期間は1週間程度です。
中級幹部科
主として消防司令の階級にある者を対象としています。
上司を補佐し、部下を指導を行い組織管理ができること。また、災害時の初動対応ができ、現場指揮者として災害現場全般の把握、安全管理及び下命が行えることを目的としています。
初級幹部科よりバージョンアップした内容となっています。
期間は1週間程度です。
上級幹部科
主として消防司令長以上に階級にある者を対象としています。
業務管理、人事管理、危機管理に必要な知識を習得し、適切に組織の管理運営ができることを目的としています。
期間は3日程度となっています。
まとめ
今回は専科・幹部教育について解説しました。
積極的に専科教育に入校し、専門性を高め消防のスペシャリストを目指しましょう。
まとめです。
専科教育は、自身のスキルアップに繋がる
専門性が高いため、自身の武器となる
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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