これからロープレスキューを始めたい方へ!! ロープレスキューで必要な個人装備とは?

消防士

こんにちはFP消防士です。

今回の記事は、これからロープレスキューを始めたい人やロープレスキューに興味のある方もいらっしゃると思います。

ロープレスキューに使う装備も職場の資機材を借りてトレーニングすることは難しい消防本部が多いと思います。

また、ロープレスキューのトレーニングを実施している方のほとんどがロープレスキューに関する装備や資機材は個人装備だと思います。

全国、世界と大会が開催されており世界大会にも出場されている方もいらっしゃいますよね。

ロープレスキューを始めたい、興味があると思っていてもどの程度の装備・資機材が必要か分かりませんよね。

この記事は

ロープレスキューに必要な装備!

どの程度まで装備を揃えた方が良いの??

このような事が知りたい人向けの内容となっています。

結論

今回はロープレスキューのトレーニング等に参加したい方、これからロープレスキューを始めたい方がどの程度の装備を準備すれば良いのか紹介していきます。

最低限の装備は、フルハーネスとヘルメット!

装備を揃えるならピックオフに必要な資機材一式!

あくまでも個人的な見解ですので参考にしてもらえればと思います。

フルハーネスを余分に持っている人が近くにいるなら借りることもできたりすので一概には言えないですが、個人で装備が欲しいのであればフルハーネスとヘルメットは必須でしょう。

ロープレスキューとは?

消防で使うロープと言えば、三つ打ちロープが主流ではないでしょうか?

そうではない消防本部も中にはありますが、基本的には三つ打ちロープがメインの消防本部がほとんどだと思います。

ここで言うロープレスキューとはザイルロープと言ったカーンマントル構造のロープを使用した救助のこと言います。

救助科に行った際に同じ小隊の人が、「三つ打ちロープ全く職場で使いませんよ。」って言われて驚いた記憶があります。

消防本部によってこのロープの取り扱いは様々です。

近年、ロープレスキュー界隈も盛り上がりを見せていますね!

スキルアップのために知識、スキルの向上に努めている職員はとても素晴らしいと思います。

必要な資機材

個人装備として、これだけあればトレーニングを行う事ができると思われる装備になります。

アンカー作成や倍力システム等は、なくても部分的にトレーニングは行えますがレスキューを実際にするとなると最低限の装備は必要になります。

この最低限の装備としてフルハーネスとヘルメットは必須となってきます。

フルハーネス

ロープレスキューをする際に必ず必要となるものは、フルハーネスです。

これから買う予定の人は、クロールと言う資機材付きのものを選ぶと良いでしょう。

クロールはチェストハーネスの胸部分に取り付けてあり、登はん等する際に活用されます。

なぜ、クロール付きが良いかと言うと、ロープ作業中に宙吊りなった人を救助する(ピックオフレスキュー)際には必要となる資機材です。

フルハーネスを買うにしても、クロール付きのものが良いです。

私もフルハーネスは、PETZLのクロール付きのものを持っています。

ヘルメット

これは、必要な理由は分かりますよね。

私はKASKのヘルメットを使用しています。

個人的にオススメですね。

所属のヘルメットを使用するのは、何かと弊害が生じることがあると思いますので、ヘルメットは個人で準備するのが無難だと思います。

あれば便利な資機材

ここから紹介する資機材は、主にピックオフレスキューに必要な資機材となります。

フルハーネスやヘルメットはトレーニングに参加する際に必ず必要となりますが、ここから紹介する資機材は、本格的にロープレスキューを始めたいと思う人に、これだけあれば十分だと思いますよ?と言う資機材になります。

そのラインとして、ピックオフレスキューに必要な資機材で線引きをしています。

個人的な感想ですので、あくまでも参考程度に読んでもらえれば助かります。

アイディ

アイディとはブレーキデバイスのことです。

主な用途は、下降に使用したり、ハイラインの設定、崖下等への隊員投入のブレーキデバイスとして使用されます。

ハイラインを均等6倍力で作成していた頃が懐かしいです。

アイディは様々な用途に活用でき、とても便利な資機材です。

もちろんピックオフレスキューでも必要な資機材となります。

アイディ以外にも似たようなクラッチ等のブレーキデバイスはあるので代用はもちろん可能です。

アサップ

ロープレスキューでは基本的に2系統取らないといけません。

2系統とは、メインロープが切れた場合を想定し、バックアップロープの設定をします。片方が切れてももう1本がある状態を作ります。

この考えは資機材も同じで、1個の資機材で降下する際に、その資機材がブレーキが効かなくなったらそのまま落下してしまいます。そのために2系統取り、資機材が故障してもバックアップの資機材で落下を防止するように2系統取ります。

このバックアップの資機材としてアサップは必要となります。

降下の際のバックアップにも使用できます。

以前は、崖下救助等ではタンデムプルージックを使用していましたが、アサップを使用することでメインとビレーを1人で行えるようになりました。

最近では、プルージックコードを使う場面が減ってきていますね。

セカンドバックアップ

ピックオフレスキューを行う際には必要となり、その他にも登はん中のノットパス等する際にセカンドバックアップは必要です。

ダックアール、グリグリ、モニター等、セカンドバックアップ資機材はいくつかあります。

ハンドアッセンダー

ハンドアッセンダーは登はんやロープを引く際にあれば便利な資機材です。

特にピックオフレスキューをする際には必要となります。

ハンドアッセンダーを要救助者より高い位置に設定し、フットテープやウェビング等で踏み込み荷重を抜く際に必要です。

右手用と左手用があるので利き手のもを選ぶと良いでしょう。

フットテープ

ハンドアッセンダーで説明したようにピックオフレスキューの際に要救助者の荷重を抜く時に必要となります。

荷重抜きは、テープスリングやウェビングで代用は可能です。

ただ、あれば便利な資機材ですので持っていても損はありません。

まとめ

今回は、ロープレスキューに必要な個人装備をいくつか紹介しました。

個人的な感想なので、参考程度にしてもらえたらと思います。

まとめです。

装備を揃える必要はないがロープレスキューのスキルは覚えていて損はない!

ロープレスキューをする事で確実にスキルアップになる!

装備を一式揃えるとなると数万円かかります。

ロープレスキューの知識を深めたいのであれば、無理をしない範囲で借りれる資機材は借りて、徐々にでも揃えていく方が良いでしょう。

ただ、大会等に参加したいのであれば一式揃える必要があるかと思います。

以上です。

『FP消防士ブログ』運営者:FP消防士

高校卒業後、すぐに地方の消防本部に採用されたアラサー消防士。消防隊、救急隊、特別救助隊に配属経験があります。

消防関係や公務員目線の家計管理に関する情報を発信しています。

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