こんにちはFP消防士です。
消防士の暑熱順化トレーニングについてのお話です。
皆さんは、『暑熱順化』という言葉を聞いたことはありますか?
この記事は
暑熱順化トレーニングとは??
暑熱順化トレーニングは具体的に何をするの??
このような事が知りたい人向けの内容となっています。
結論
暑熱順化トレーニングについて簡単に解説していきます。
暑熱順化トレーニングは夏の暑さに慣れるために行うもの!
トレーニングの内容は様々で、実践的なトレーニングもある!
このことについて、私が実践しているトレーニングも紹介しつつお話していきます。
熱中症
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることにより体温の調節がうまく機能せず体内に熱がこもり、それに伴いめまいやだるさ等の症状を引き起こします。
気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い場所での活動は特に注意が必要です。
また、身体のコンディションによっても変わりますので、暑さに強い人でも体調が悪い日にこのような環境で活動することで熱中症になる可能性もあります。
暑熱順化とは?
暑熱順化とは、真夏の暑さに耐えられるように涼しい時期から徐々に身体を暑さに慣れさせ、熱中症になるリスクを減らすことです。
暑くなる7月〜8月に入る前に、まだ比較的涼しい5月〜6月頃から暑熱順化を行います。
徐々に涼しい時期から身体を暑さに慣れさせることで、熱中症になりにく身体を作るという訳です。
この、暑熱順化トレーニングは『汗をかく』ということが重要です!
汗をかくことで、身体に暑さを慣れさせます。
消防士であれば夏の日中でも火災等があれば防火服を着装し、空気呼吸器を背負いフル装備で現場活動を行わないといけませんよね。
暑い日に防火服を着装して、激しい活動をするので熱中症になるリスクは極めて高いです。
ですが、助けに来た消防士が熱中症で倒れて要救助者になる・・・なんて訳にはいかないですよね?
そのためにも暑熱順化トレーニングを行い夏の暑さに徐々に慣らしていく事が重要です!
暑熱順化トレーニング
消防士がする暑熱順化トレーニングも様々なものがあると思います。
私も現在進行中で、夏の暑さに負けないようにトレーニング中です。
実際に行っている暑熱順化トレーニングについてお話します!
暑さに慣れるまで個人差がありますので無理をしないように心がけましょう。
勤務時間内に暑熱順化トレーニングを行う時間は確保するのが難しいので、内容によっては勤務明けに行っています。トレーニングが終わると、シャワー浴びて帰る感じですね。
ランニング
1番簡単な暑熱順化トレーニングですね。
私の場合は、防火服、防火メルメット、防火手袋、空気呼吸器を着装して1時間のランニングを行っています。
ただ、1時間走るだけです!
サウナスーツでも良いんですけど、防火服や空気呼吸器の重量が負荷になるのでキツさが全然違うんですよね。
現場になると、この格好で1時間〜2時間と活動するので、現場活動に近い格好ですね。
結構しんどいので、やってみてください!!
これは、暑熱順化トレーニングの序盤で行っています。
サーキット
サーキットトレーニングは、無酸素運動(筋力トレーニング)と有酸素運動を交互に行うトレーニングです。
ランニング、腕立て伏せ、腹筋、スクワット、バーピージャンプ、自力登はんを繰り返し行います。
もちろん、防火服を着装して行います。
サーキットトレーニングの時は、サウナスーツや防火服で行っていますね。
資機材等を利用して行うこともありますね。
想定訓練
火災、救助現場を想定した訓練と暑熱順化トレーニングを兼ねて訓練を行います。
暑熱順化トレーニングも兼ねているので、転戦や付加想定が多めになっています。
実際、ずっと動いているランニングやサーキットよりは体力的に余裕があります。
ですが、フル装備での長時間活動になると軽い活動でも体力を使いますよね。
ちなみに想定訓練は勤務時間内で行っています。
熱中症対策
夏の暑さに慣れるために行う、暑熱順化トレーニングですがトレーニングをしたからといって熱中症にならないとは限りません。
そのためにも、暑熱順化トレーニング以外の予防策も重要です。
水分確保
熱中症の予防として当たり前のことですよね。
現場では、防火服のポケットにスポーツ飲料水等を入れておき、いつでも水分補給できるようにしておきましょう。
冷却剤(保冷剤)
防火服内部は熱がこもりやすくなっています。
冷却剤を防火服の内ポケットに入れ身体を冷やし熱中症になるリスクを減らします。
まとめ
今回は、暑熱順化トレーニングについてお話しました。
6月ですが、だんだんと暑くなってきていますね。
熱中症には皆さんも気をつけましょう!
まとめです。
暑熱順化トレーニングは暑さに慣れるトレーニングのこと。
暑さに慣れるまでには個人差があるので無理しないように!!
熱中症にならないように対策し、楽しい夏を過ごしましょう。
以上です
コメント