1から学ぶホースマネジメント! ホース管理の重要性について解説。

消防士

こんにちはFP消防士です。

今回は、ホースマネジメントについて解説していきます。

火災現場でホースの延長は必ず行う行為です。

消防士であれば、必要な仕事と道具と言えます。

この記事は

ホースの延長要領について、どのような種類があるのか?

ホースマネジメントについて!!

このような事が知りたい人向けの内容となっています。

結論

ホースの延長要領も複数存在しており、現場に応じて活用していきます。

ホースの延長要領は複数存在する!

ホースの折れがないように延長する必要がある!

これらについて解説していきます。

また、ちょっとした小技も紹介していきます。

ホースの延長

ホースはポンプ車やタンク車等から火点まで、延長し放水を行います。

延長の際には、折れがないように延長し、通水に支障がないようにしなければなりません。

また、ホースが破れる可能性があるため、極力引きずらないようにホースを取り扱う必要があります。

ホースの積載方法によって延長要領も変わってきます。

二重巻きホースなのか、折りしまだホースなのか、ホースカーに積載されているのか。

火点までの距離がある場合に、ホースカーがあればホースカーで延長しますし、階段等を延長しなければならない場合は、二重巻きホースより折りしまだホースの方が延長しやすいですよね。

このように、現場に応じてホースの延長方法を選択する必要があります。

ホースの延長要領

ホースの積載方法によって、延長方法が異なります。

二重巻きホース

1 ホースを立てた状態で置き、メス金具の袴部分を踏み、オス金具を保持する。

2 オス金具を持ち、ホースを前方に転がす。

3 メス金具はポンプ車の放口や、事前に延長されたホースに結合し、オス金具を持って火点側に持っていき、筒先、ホース、先ポンプ等に結合します。

まっすぐ伸ばせたら気持ちが良いですよね!

折りしまだホース

1 メス金具はポンプ車の放口や、事前に延長されたホースに結合します。

2 オス金具を下にした状態で脇に抱えて延長します。ホースは上から落ちていくように延長されます。

3 オス金具は、筒先、ホース、先ポンプ等に結合します。

似たようなもので、ホースが中央から落ちていくパターンもありますが基本的には同じです。

折りしまだホースを作成し、ホースバンド、ホースバッグ、ホースカー、ホース背負い器等に積載し延長する方法もあります。

ホース延長時の注意点

ホースを延長する際には、折れがないように延長する事はもちろんですが、道路端に延長するようにします。

それは、パトカーや消防団車両等、通行するケースが多いので、最初からホースは道路端に延長します。

道路を跨ぐ場合には、ホースブリッジの設定は必須なので必ず設置しましょう。

ホースマネジメント

活動人員に余裕がある場合であれば、ホース管理をする隊員を配置することがベストですが、地方の消防本部であれば難しい状況もあると思います。

資機材の搬送中等にホースの折れ等を発見した場合には、直すように心がけましょう。

通水したホースの搬送

ホースを延長し、通水した状態のホースは重量があるため、少しでも引きずらないよう複数人で搬送することが好ましいですが、状況によっては一人で通水した状態のホースを搬送しなければなりません。

少しでも、ホースの破れを防ぐために方法がいくつかあるので解説していきます。

肩に担いで搬送

一人で搬送する際に肩に担ぐ事によって、普通に引きずるより地面との距離も高くなるので引きずる範囲が少なくなります。

ループを作る

ホースで輪っかを作り、転がすように搬送します。

吸管を取り扱う感じに少し似ていますね。

傾斜がある場合等、楽にホースを搬送する事ができます。

階段

階段部分にホースを延長しないといけない場合があります。

この場合は、折りしまだホースで延長する方法がベターだと思います。

階段にホースを延長する際には、外側に沿って延長するようにします。

理由としてはいくつかあります。

階段の内側を延長すると、通水によりホースが重みで滑り落ちて階段の折り返し部分でホースの折れが発生しやすくなります。

また、活動動線の確保も行えます。

ホースが階段の中央や内側にあるより、外側にある方が邪魔にならないからです。

余裕ホース

余裕ホースの取り方として、場所や状況により様々なパターンがあります。

基本的な余裕ホースの取り方は、左側の方だと思います。

転戦を考えると右側の余裕ホースの取り方をしている場合、ループの分があるので前進しやすい余裕ホースの取り方となっており移動がスムーズになります。

他にも狭隘な空間での余裕ホースの取り方もあります。

狭隘な場所での余裕ホースの取り方は、一重巻きホースを広げたような形で設定すれば狭隘な場所でも余裕ホースを取る事ができます。

その後、屋内進入等により前進する必要があっても円の内側からホースが出ていくので活動する分のホースは容易に送る事ができます。

これは、名古屋巻きや狭所ホースと言われています。

この状態で、水を通水させ充水させてから使用します。

二重巻きから折りしまだホースへ

二重巻きホースを横に寝かして置きます。

オス金具とメス金具を左右に広げていき、折りしまだホースを作成します。

イメージとしては、上下左右と広げていくイメージで作成すると綺麗に折りしまだホースを作ることができます。

まとめ

今回は、ホースの延長要領やホースマネジメントについてお話していきました。

消防士になれば、よく使う仕事道具の一つです。

取り扱いは、十分にできるようにしておく必要があります。

ホースマネジメントはとても重要な役割であるためスキルのある隊員がするべき。

ホースの延長要領は様々なパターンを想定して、選択肢を広げておく。

ホースの作成要領等は、今回紹介したパターン以外にも多く存在します。

2階部分から引き上げながら折りしまだホースや狭所ホースを作成する方法であったり、二重巻ホースから狭所ホースを作成する方法等もあります。

また、別の記事で紹介したいと思います。

以上です。

『FP消防士ブログ』運営者:FP消防士

高校卒業後、すぐに地方の消防本部に採用されたアラサー消防士。消防隊、救急隊、特別救助隊に配属経験があります。

消防関係や公務員目線の家計管理に関する情報を発信しています。

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