火災現場で必要となるスキルはどのようなものがあるか??

消防士

こんにちはFP消防士です。

今回は火災現場で必要となるスキルを解説していきます。

火災現場では、様々な要因が複雑に絡み合っています。

このような状況下で、適切な行動を取れるようにスキルを磨く必要があります。

この記事は

そもそも火災活動で必要なスキルは?

各種スキルについて!

このような事が知りたい人向けの内容となっています。

結論

火災現場で必要なスキルは沢山ありますが、いくつかピックアップして紹介していきます。

活動は目的→計画→実行の繰り返し

火災現場で必要なスキル5選!

このことについて解説していきます。

火災現場で必要となるスキルは数多くありますが、個人的に特に重要だと感じるスキルについて紹介していきます。

サイズアップ

火災現場に限ったことではないですが、状況を把握することは重要です。

火災現場に到着し、まずしなければならない事はサイズアップです。

サイズアップとは、火災建物等の状況を把握し、評価することを指します。

この状況評価でよく使われる『BEーSAHF』について紹介します。

状況評価をシンプルに行えるようにしたもので、頭文字を取って『BEーSAHF』されています。

B・・・Building Factor(建物)

E・・・Environment Factors(環境)

S・・・Smoke Factors(煙)

A・・・Air Factors(空気)

H・・・Heat Factors(熱)

F・・・Flame Factors(炎)

これらのものをサイズアップの指標としています。

火災の現場活動

サイズアップを行った後、目的を決めます。

目的が人命救助なのか?延焼防止なのか?

目的が決まったら、この目的を達成できるように計画を練ります。

計画に問題点がなければ、実際に実行します。

基本的には、『評価→目的→計画→実行』という流れになり、火災建物の状況が変化するごとに繰り返します。

この『実行』の部分で必要となるのが各種スキルです。

アクションを起こすにしても、目的を持って行わなければなりません。

何の為の放水なのか?何の為のベンチレーションなのか?

一つ一つの行動に意味を持って、活動しなければなりません。

目的のない放水やベンチレーションは意味がないのと同じです。

スキル5選

火災現場で特に必要となるスキルを紹介していきます。

放水

放水も目的を明確にして行う必要があります。

延焼防止なのか?表面、空間の冷却なのか?

ペンシリング、ペインティング、ショートパルス、ロングパルス、ブロークン・ストリームと言った放水要領がありますが、これらを適切なタイミングで適切な方法で放水することが求められます。

また、これらの放水がもたらすメリット、デメリットも把握しておく必要があります。

高気密・高断熱の住宅が増加してきている事もあり、屋内からの放水が有効となる場面が今後、増えてくることが想定されます。

表面冷却として有効な放水は、ペンシリング、ペインティング、ブロークン・ストリームが挙げられます。

空間冷却として有効な放水は、パルス、ブロークン・ストリームが挙げられます。

ホースマネジメント

ホースライン等の管理をする事をホースマネジメントと言います。

余裕ホースの取り方にしても、現場にあった余裕ホースを取る必要があります。

また、屋内進入するにあたって建物内には多数の障害物が存在します。

これらに引っかかって活動の障害とならないように、ホースをコントロールする必要があります。

エアーマネジメント

これは、空気呼吸器を使用する際に必要となるスキルです。

空気呼吸器の残量や活動内容を考慮し、活動時間を決定します。

自分が軽作業、中作業、重作業時にどの程度の量の空気を使うのかを把握しておく必要があります。

空気呼吸器の安全管理の方法として3分の1ルールと言うものがあります。

空気呼吸器の容量を3分の1を使用したら退出、またはエスケープゾーンへの移動を行うと言うものです。

これは、退出が容易であったり、軽作業等に応じて判断する必要があります。

また、個人管理の方法として『PARチェック』と言うものがあります。

P・・・Personal(隊員)

A・・・Accountability(状況)

R・・・Report(報告)

これらを、屋内進入中等に指揮者に報告を行い、個人管理を行います。

サバイバルスキル

ファイヤーファイターサバイバルのスキルが必要となります。

これは、進入隊員が有事の際に生き残る為のスキルとして必要なものとなります。

ベンチレーション

火災現場においてベンチレーションは必要なスキルで、いくつかの種類があります。

吸排気を設定し、煙をコントロールする事をフローパスコントロールと言います。

ベンチレーションには以下のような手法があります。

水平ベンチレーション

垂直ベンチレーション

強制ベンチレーション(PPV)

水流ベンチレーション

アンチベンチレーション

これらの手法を把握し、現場に応じて使い分ける知識が必要です。

まとめ

今回は、火災現場で必要なスキルについてのお話しでした。

必要なスキルとして、特に重要なものをピックアップしましたが、他にも必要な知識や技術は多くあります。

日々、訓練や知識の習得に励むことが重要です。

まとめです。

求められるスキルは数多くあるため、日頃の訓練や知識習得に努めることが大事!

活動するにあたり『目的→計画→実行』の繰り返しで、特に目的を明確にする!

以上です。

『FP消防士ブログ』運営者:FP消防士

高校卒業後、すぐに地方の消防本部に採用されたアラサー消防士。消防隊、救急隊、特別救助隊に配属経験があります。

消防関係や公務員目線の家計管理に関する情報を発信しています。

消防士
FP消防士をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました