こんにちはFP消防士です。
消防署の仕事内容は、訓練や出動のイメージが強くあると思いますが、実はデスクワークも結構あります。
今回は、消防署のデスクワーク事情について解説していきます。
この記事は
消防署ってデスクワークあるの?
消防署のデスクワークは具体的に何をするの?
このような事が知りたい人向けの内容となっています。
結論
消防署デスクワーク事情について解説します。
消防本部によっては、本部が処理する場合もあり消防本部の規模や事務処理規程によって異なります。
消防署のデスクワークは思ったよりある。
各種届出の受付作業や報告書の作成がメイン。
地方の消防本部になると消防署のデスクワークが多く、デスクワークがメインの消防署もあるかと思います。
このことについて詳しく解説していきます。
報告書の作成
救急、救助、火災といった現場活動を行なった際に必ず報告書を作成しなければなりません。
報告書は、現場活動の内容、傷病者の情報、使用資機材、現場活動の時間経過の詳細などを報告書に入力します。
報告書はパソコンで入力し、報告書を作成するようのシステムがありますので、そちらに入力していくことになると思います。
その他にも、災害種別によっては報告書以外にも現場詳細図、写真、防ぎょ図、実況見分調書、損害判定調書等の書類を作成しなければなりません。
報告書や作成書類は裁判に使用される可能性がありますので、正確に報告書やその他の書類を作成しなければなりません。
もちろん、嘘や偽りを書くことは絶対にNGです。
災害種別により必要な添付書類が変わってきますので、それに合わせて書類を作成しなければなりません。
その他にも、様々な報告書があります。
資機材が経年劣化で破損した、警防訓練を実施した、広報活動を行なった等の結果を報告しなければなりません。
そのため、報告書を作成し決裁にまわします。
電子決裁でまわすことが多くなってきていますが、紙ベース決裁のところもあると思いますので各消防本部の事務処理要領に沿って処理して下さい。
各種届出関係
火災予防条例関係や消防法で届出義務があるものなどが消防署に届け出されます。
これらの届出書類の受付事務を行います。
火災予防条例関係の書類は、少量危険物・指定可燃物貯蔵取扱に関する届出、消防活動に支障を及ぼすおそれのる行為の届出、防火対象物使用開始届出など他にもありますが、このような届出を受理し不備がないか、記載漏れがないか確認して受付ます。
消防法で届出義務があるものは、防火管理者の選解任届出、消防計画作成届出、消火避難訓練届出など他にもありますが、火災予防条例の届出同様に不備がないか、記載漏れがないか確認して受付ます。
事務処理要領は消防本部によって異なります。
予防査察関係
定期的に防火対象物に立入検査を行なっています。
これは事業所、スーパー、ホテルなどの建物に立入検査を行い消防法に違反していないか確認し、違反を見つければ是正するよう指導します。
この一連の流れを予防査察と言っています。
立入検査前の事前準備として、書類上で違反事項はないか、立入検査のスケジュール管理などを行います。
立入検査は基本的に相手方に連絡し、日程を決めて行いますが、事前通告無しで行うこともあります。
立入検査を行い消防法に違反している箇所を発見した場合に、違反箇所を是正させなければなりません。
それに伴い、作成しなければならない書類もあります。
違反を是正しない場合には違反処理という事務処理を行いますが、作成する書類は増えていきます。
消防同意
消防同意とは、建築確認申請前に消防機関が防火の専門家として、その建物が消防法令に適合しているか確認をして建築主事等に対して同意することです。
建物の用途、収容人員、平面図等を確認します。
消防同意は期日が決まっており7日or3日で処理しなければなりません。
消防用設備等の設置が必要な場合には、基本的には着工届出と設置届出の処理も必要となってきます。
法令通りに設備が設置されているか、着工届出と変更はないかなどを確認します。
こちらの処理は、予防課で処理する場合もありますし、消防署で処理する場合もあります。
消防本部によって異なりますが、地方の消防本部は消防署で消防同意の処理するところも多いみたいです。
まとめ
消防署のデスクワーク事情について解説しました。
訓練よりデスクワークが多い消防署も多いです。
まとめです。
デスクワークの量は消防本部によって異なる。
デスクワークは基本的に届出処理。
最近、私もデスクワークメインなので良いクッションが欲しいです。
以上です。
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