こんにちはFP消防士です。
今回は、消防救助技術訓練(水上の部)について紹介していきます。
この記事は
消防救助技術訓練(水上の部)って何?
どんな種目があるのか知りたい?
このようなことが知りたい人向けの内容です。
では、消防救助技術訓練(水上の部)について解説していきます。
結論
消防救助技術訓練は、体力、精神力、技術をもとに各競技を行い正確性やタイムを競い合います。
水上の部は、陸上の部に比べると出場チームも少なく、出場したことがない消防本部もあるのではないでしょうか?
消防救助技術訓練の種目は以下のとおりです。
基本泳法
複合検索
溺者搬送
人命救助
水中結索
溺者救助
水中検索救助
では、どのような競技なのか種目ごとに解説していきます。
消防救助技術訓練
消防救助技術訓練は、陸上の部と水上の部があります。
今回は、水上の部について解説していきます。
それぞれの部に隊員ひとりひとりが基本的な技術を磨く『基礎訓練』と隊員個人の技術と隊員同士のチームワークを磨く『連携訓練』があります。
簡単に言うと、個人種目か団体種目かの違いです。
この大会は1年に1度開催され、予選を勝ち抜き上位大会を目指します。
管内選考→都道府県大会→地方大会→全国大会
となります。
この消防救助技術訓練は救助技術の正確性やタイムを競い合います。
消防救助技術訓練は勤務日で実施する本部もあれば、非番日で実施する消防本部もあります。
また、水上の部は、消防本部によって馴染みが全くないところもあるかと思います。
私の消防本部も個人種目にしかエントリーしておらず、毎年出場するわけでもないのであまり馴染みがありません。
基本的に水泳部や水球部の経験者のみ出場する感じですね。
基礎訓練
隊員ひとりひとりが基本的な技術を磨く、個人種目となります。
基本泳法
基本泳法は、じゅんか飛び込みで入水し顔が常に水面に出た状態で基本泳法である、ぬき手と平泳ぎでそれぞれ25mずつ泳ぎます。
標準所要時間は40秒となっています。
複合検索
複合検索は、マスク、スノーケル、フィンを着装して行います。スノーケリングで救命浮環をくぐりながら、水中に沈められたリングを検索します。
標準所要時間は40秒となっています。
連携訓練
隊員個人の技術と隊員同士のチームワークを磨く、集団種目となります。
集団種目と言いましたが、2人で行う種目もあります。
溺者搬送
溺者搬送は、救助者と要救助者の2人1組で行います。救助者がじゅんか飛び込みで入水し、要救助者をチンプールで確保した後、ヘアーキャリーにより救出します。
チンプールであごの確保を行いヘアーキャリーは髪の毛を掴んで搬送することを言います。
標準所要時間は42秒となっています。
人命救助
人命救助は、救助者、補助者、要救助者の3人1組で行います。二重もやい結びを結索し、たすき掛けした救助者が1人目の要救助者をクロスチェストキャリーで確保、補助者が救助ロープを引き寄せ救助します。
その後、2人目の要救助者として水没している要救助者(ダミー)を救出し、水面に引き揚げ救助します。
標準所要時間は1分13秒となっています。
水中結索
水中結索は、3人1組で行います。結索環と呼ばれる、水中に沈んだ支持物に第一泳者はもやい結び、第二泳者は巻き結び、第三泳者はふた回りふた結びのロープ結索を行います。
標準所要時間は1分46秒となっています。
溺者救助
溺者救助は、救助者、補助者、要救助者の3人1組で行います。浮環にロープを結着し、補助者が浮環を投下します。救助者が浮環を25m先の要救助者まで搬送し、要救助者を浮環につかまらせ補助者が救助ロープを引き寄せ救助します。
標準所要時間は43秒となっています。
水中検索救助
水中検索救助は、4人1組で行います。第一泳者が水面を検索し、第二泳者が水中を検索します。第二泳者が水没している要救助者(ダミー)を発見し、水面に引き揚げ救出します。
要救助者を第三泳者に引き継ぎ、第四泳者と協力して救助します。
標準所要時間は1分42秒となっています。
まとめ
消防本部によっては、水上の部に出場したことがない消防本部もあるかと思います。
消防救助技術訓練(水上の部)は個人が2種目、団体が5種目ある
訓練期間や訓練種目は、消防本部によって異なります。
皆さんの消防本部は、消防救助技術訓練(水上の部)の訓練されていますか?
年々、消防救助技術大会の参加本部も少なくなってきています。
皆さんの消防救助技術訓練に対する思いはどのようなものでしょうか?
今後、消防救助技術訓練がどうなるか分かりませんが、やるからには全国を目指したいですね。
以上です。
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