こんにちは、FP消防士です。
この記事は
消防学校ってどんなところ?
消防学校で何をするの?
こんなことが知りたい人向けの内容となっています。
私も初任教育課程は11年前に卒業しました。
消防学校にこれから入学する皆さん!
消防学校生活は楽しみですか?それとも不安ですか?
消防学校に入校するにあたり、卒業生の話は聞いておいて損はないと思います。
それでは、消防学校についてお話していきます。
結論
消防学校は、消防の基礎を学ぶところ
消防学校は厳しいところ
給料とボーナスはもらえる
消防学校は厳しいところと書きましたが、立派な消防士になる過程で必要な教育を学ぶところです。
ここで学んだことは、将来の糧となることでしょう。
では、消防学校について解説していきます。
消防学校って何?
消防士に採用されると、まず消防学校というところに入校します。
そこでは、消防士に必要な知識、技術、考え方などをトコトン叩き込まれます。
一人前の消防士になるために学ぶところ、それが消防学校です。
消防学校を卒業すると、自身の所属に帰って消防士として仕事をします。そこでは、訓練ではなく実際の現場で活動することになります。
現場で助けを求めている市民からすると新人とかベテランとか関係なく、皆んな同じ消防士として見られます。
私たちは、今できる最高の水準で市民サービスを提供しなければなりません。
そのためにも、消防学校で一人前の消防士となれるように教育されます。
カリキュラム
消防学校は、消防士の教育、訓練をする全寮制の施設となっており、東京消防庁、道府県、政令指定都市に設置されています。
消防学校には、『消防学校の教育訓練基準』というものがあり、それに沿って教育科目や時間数が決められています。
初任教育課程は、新しく消防士になった人を対象とした基礎的な教育訓練となっており、基準上の教育時間は800時間となっています。
また、月曜日から金曜日までは学校で、土日祝はお休みです。
月曜日から金曜日までは、基本的に外出できず消防学校に缶詰め状態です。
土日は外出できるので、家に帰ったり、呑みに行ったりと羽を伸ばせます。
門限もあり、日曜日の夜には消防学校に帰らなければいけません。
消防学校の座学について
消防学校は訓練だけではなく座学もあります。
もちろん効果測定もあり、赤点もあります。
赤点を取らないように、しっかり勉強しましょう。
座学は、関係法令や現場で必要な知識を学びます。
消防関係法令
予防業務に関すること
消火活動の基礎知識
救急活動の基礎知識
救助活動の基礎知識
消防ポンプに関すること
危険物に関すること
ざっくり言うと、このような内容です。
座学は本当に眠くなります。
午前中に訓練があり午後から座学パターンは地獄です。
睡魔との戦いになり、眠気覚まし用の目薬やミンティア(辛いやつ)は必須です。
消防学校の訓練について
訓練は、訓練礼式、救急訓練、救助訓練、消火訓練、部隊運用訓練などの訓練を行います。
ロープ結索(ロープの結び方を学ぶ訓練)
ホースの取扱い
各種操法訓練
NBC災害対応訓練
基本泳法
これは訓練の一部で、まだまだ訓練の種類はあります。
訓練では、小隊でのチームワークが必要となる訓練もあります。
専科教育課程
初任教育課程以外でも消防学校に入校することがあります。
そのひとつに専科教育課程があります。
専科教育は、現任の消防職員を対象に行う特定の分野に関する専門的な教育訓練のことです。
基本的に希望性で、選考された職員が各種専科教育に入校します。
専科教育は次のものがあります。
警防科
特殊災害科
予防査察科
危険物科
火災調査科
救急科
救助科
専門的な知識を学びたいなら、専科教育課程に行くべきです。
幹部教育課程
幹部及び幹部昇進予定者を対象に行う教育訓練です。
初級幹部科、中級幹部科、上級幹部科があります。
消防学校いろいろ
消防学校は集団生活で、規則正しい生活です。
慣れていない人にとっては、ストレスも溜まるでしょう。
時間管理が重要となり、座学や訓練はもちろんですが入浴時間や食事時間、消灯時間も決められています。
この時間通りに毎日、過ごさなければなりません。
また、非常呼集というのもあります。
予告なしに夜の12時に全館放送で
『活動服、保安帽、革手、編上げを着装しグラウンドに集合。』
みたいなこともあります。日程や時間はランダムであるので、気を抜けません。
これが、消防学校というものです。
給料とボーナス
消防士として学校に入校している訳ですから、消防学校入校中は、給料は支払われます。
もちろん、ボーナスもあります。
ただ、時間外手当などが付かないため基本給のみの支給となります。
消防学校入校の準備金が支払われることもあります。
まとめ
今回は、消防学校についてお話しました。
まとめです。
消防学校は消防士を一人前に育てるところ
座学は効果測定があり、訓練は厳しい
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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