こんにちは、FP消防士です。
今回は、消防士に受かりやすい人についてお話していきたいと思います。
私は、消防士になり11年目になります。
この11年間、消防署で勤務してきて感じたことを踏まえて解説していきます。
私って消防士に向いているのかな?
消防士に受かりやすい人ってどんな人か知りたい。
このような人のための記事です。
結論
消防士に受かりやすい人はどんな人??
体力に自信がある人
メンタルが強い人
正義感が強い人
冷静な判断ができる人
チームプレーができる人
コミュニケーション能力が高い人
消防が大好きな人
私が11年勤務してきて仕事のできる先輩や後輩を見ていると上記の能力を持ってる消防士が多いです。
具体例を挙げながら、ひとつずつ解説していきます。
体力に自信がある人
これは、言わなくても分かると思います。
消防士は身体をフルに使う仕事です。もちろん事務作業もありますが、メインの仕事は市民の生命、身体及び財産を守ること。
火災、救助、救急といかなる現場でも体力は必要です。
高さ15mのロープを腕の力だけで登ったり、建物と建物の間にロープを張って渡ったり、空気呼吸器を背負って何時間も活動したり、体力がある程度ないと正直しんどいと思います。
どこの消防本部にも体力のステータスが振り切ってる、消防士がいます。
色んな体力勝負を挑むが敵わないような消防士がいるはずです。
このような人は消防本部の体力測定で1番の成績を叩き出す人でしょう。
このように体力試験で1番の成績で合格するようなポテンシャルがある人は、やはり消防士になりやすいと言えるでしょう。
メンタルが強い人
メンタルが強い人が消防士になりやすい理由はいくつかあります。
まず、一つ目に消防という組織は体育会系である!ということです。
ざっくり言うと部活動の延長みたいな感じですかね?
消防は階級社会です。消防士から始まり、一番上は消防総監の計9つあります。
階級社会って何??疑問を持つ方もいらっしゃいますよね。
簡単に例えるなら、自分より階級が上の人が年下であっても、上司ということになります。
階級=職責だと思ってください。
次に消防という仕事だからです。
現場活動は常に様々な危険が潜んでおり、その中で活動をしなければなりません。
ですから、経験の浅い配属されたばかりの消防士は、自分の身体を守るすべを先輩から叩きこまれるため、一人前の消防士となるまで訓練をこなします。
『きつい 疲れた もうだめだでは 他人の命は救えない。』
消防士なら一度は耳にするこの言葉。
私はこの言葉好きです。かっこいいですよね。
ですが、大前提に自分の身体を守れない消防士が他人を守れるか。
というのがあると個人的に思っています。
なので、要救助者を救うために自分の心の余裕と相談しながら、メンタルを強く保ち厳しい訓練に励んで下さい。
最後は、過酷な現場で活動しなければならないです。
自分がキツくても活動しなければなりませんし、要救助者は助けを待っています。
今できる方法で全力を尽くす、災害は待ってはくれません。
また、ただの酔っ払いの救急要請や救急車をタクシーがわりに呼ぶ救急常連客もいます。
ストレスは定期的に発散してメンタル維持に努めることも大事な仕事の一環です。
このようなことからメンタルが強い人は消防に向いていると言えるでしょう。
正義感が強い人
これは、直感的にわかりますね。
正義感を持って仕事をすることは素晴らしいことです。
私は、消防という仕事は備えることが仕事だと思っています。
火災現場に備えて訓練する。傷病者の処置に備えて救急訓練する。交通事故を想定して救助訓練する。
根本はこれに尽きると思います。
もちろん日頃は予防業務や報告書、広報活動も業務の一環としてありますので暇ではないです。
経験上、この『備える』にモチベーションを保つのが難しいです。
なぜならキリがないからです。複雑多様化する災害に対応していかなければならない。
終わりが見えないからです。
それでも、災害があった時の即時対応するのは消防という組織であり最後の砦という正義感を持ってる人達が今の消防を支えてると思ってください。
冷静な判断ができる人
現場で冷静な判断ができることは、個人的に一番大事だと思っています。
冷静な判断ができないと仲間を危険に晒してしまうかもしれない可能性があります。
冷静に現場を分析できる能力はとても重要です。
余談になりますが
現場になるとスイッチが入って、目先のことしか見えておらず周りが見えなくなり訳の分からない指示を出してくる分隊長とかいたりします。
経験上ですが、そのような人に限って声を荒げて指示を出すのは何故なのでしょうか?
冷静な判断ができない時は、心に余裕がない or 無知のどちらかです。
自分が冷静な判断をするために心がけていることがあります。
緊迫した状況で選択を迫られた時にまず大きく深呼吸をします。
たったこれだけで深呼吸する前と後で頭に浮かぶプランの幅が全然違います。
個人差はあると思うので、このような場面で是非試してみてください。
話は逸れましたが、冷静な判断、一歩引いて現場を見る能力って意外と大事なんですよ。
チームプレーができる人
災害現場で活動する場合、個人プレーで活動することは、ほぼありません。
全てチームプレーでの活動と考えてください。
そのため隊員同士の信頼関係はとても重要です。
また、24時間集団生活になります。協調性が必要なのは分かりますよね。
プライベートな時間は勤務中は無いに等しいかと思います。
仮眠するときくらいです。
みんなでワイワイするのが好きな人はとても楽しいかもしれません。
学生時代のチームプレーに関する部活動経験や寮生活の経験がある方は、採用試験でアピールポイントになるかもしれませんね。
コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーション能力が高い人は、仕事をする上で武器になります。
例えば、隊長が各署対抗の火災想定訓練計画書の起案を二人にお願いしたとします。
二人から決裁が回ってきました。二人の訓練計画書の出来に相違はありません。
日頃から隊長とコミュニケーションを積極的に取ってた職員 or ほとんど喋ったことない職員
隊長は、どちらの職員の案を採用したいと思いますか??
例え話ですが、リアルにこんな感じです。
コミュニケーションを取ることはとても大事です。24時間一緒に勤務するのですから、気まずいのは嫌ですよね。
コミュニケーション能力が高い人は、口述試験で輝けると思います。
消防が大好きな人
消防に対する『熱意』これがしっかり伝われば消防士に受かりやすいでしょう。
消防が好きすぎる消防士の方々を目にしてきましたが、次元が違います。
月に何回行くの?
週休日、非番日は病院で開催される救急関係の研修会。
そのX-TRAILは救助工作車ですか?
救助工作車並みに個人のロープレスキュー資機材がトランクに。え?個人バスケット担架だと。
上には上がいます。
まとめ
綺麗事を言うと、熱い気持ちさえあれば何とかなる。
ちょっとだけマイナスな面も書きましたが、実情こんな感じです。
消防本部によって雰囲気は全く別物。
そこの消防本部の色に合わせることが大事です。
今回の記事全てを総括すると
何事にも向上心のある人
これに限ります。これがある人は消防に入ってからもやっていけます。
以上です。
今から消防士を目指す皆さんに消防の裏側部分も話していきたいと思います。
なぜなら、自分を律し立派な消防士になって欲しいからですかね。
結局自分のモチベーション次第です。
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