予防技術資格者って何? 予防のスペシャリストになれるかも??

消防士

こんにちはFP消防士です。

今回は、予防技術検定と予防技術資格者についてお話します。

この記事は

予防技術検定と予防技術資格者って何?

専攻科目について詳しく知りたい。

このようなことが知りたい人向けの内容となっています。

結論

予防技術資格者とは、各専攻科目の試験を受けて合格しないとなれません。

予防技術資格者は予防のスペシャリスト

専攻科目は3科目ある!

このことについて詳しく解説していきます。

予防技術検定とは

まず、予防技術検定とは何か?

予防技術検定とは予防技術資格者になるための試験です。

もちろん合格しないと予防技術資格者にはなれません。

では、予防技術資格者とは何か?

消防本部及び消防署等の機関には、建築物の大規模化・複雑化等に伴い高度化・専門化する予防業務を的確に行うために、火災の予防に関する高度な知識及び技術を有する「予防技術資格者」を配置することとされています。

つまり、消防職員の高い知識や技術がより強く求められるようになり、このような時代背景や市民ニーズを踏まえて、平成18年からスタートした制度が予防技術検定で、これに合格した人が予防技術資格者という訳です。

受験資格

この予防技術検定は誰でも受けられるわけではなくて受験資格があります。

1 消防庁告示に定める講習(消防学校等に置いて行われている講習等)の課程を修了した方。

2 大学、高等専門学校、大学院において理工系又は法学系の学科又は課程を修めて卒業した方。

3 大学、高等専門学校、大学院において機械・電気・工業化学・土木・建築又は法律に関する単位を通算して20単位以上修得した方。

4 予防業務に1年以上の従事経験がある方。

予防技術資格者

予防技術資格者になるには、予防技術検定に合格しないといけません。

後は、従事経験が必要になります。

受験資格 1

予防業務に通算して2年以上の従事経験が必要。

受験資格 2、3、4

予防業務に通算して4年以上の従事経験が必要。

これを得て、予防技術資格者となります。

専攻科目について

予防技術検定では、3つ科目に区分されています。

防火査察

消防設備等

危険物

この、3つに区分されており各科目ごとに試験内容も異なります。

防火査察

防火査察では、立入検査・防火管理・違反処理など知識が必要なります

防火査察で合格に必要な知識の範囲として

消防法第3条〜第6条、第8条〜第9条の2、第17条の4並びにこれらに関する法律、政令、省令、及び告示等並びにこれらに関する業務となっています。

簡単に言うと立入検査関係、違反処理関係、防火管理業務関係、防炎規制関係などです。

立入検査マニュアルと違反処理マニュアルは確実に目を通してた方が良いです。

消防用設備等

消防用設備等では、消防同意・消防用設備等・建築基準法令などの知識が必要となります。

消防用設備等で合格に必要な知識の範囲として

消防法第7条、第17条〜第17条の14及び法第4章の2並びにこれらに関する法律、政令、省令、及び告示等並びにこれらに関する業務となっています。

簡単に言うと消防同意関係、消防用設備等関係、消防用設備等点検関係などです。

危険物

危険物では、危険物の性質・危険物規制などの知識が必要となります。

危険物で合格に必要な知識の範囲として

消防法第9条の3、第9条の4及び法第3章並びにこれらに関する法律、政令、省令、及び告示等並びにこれらに関する業務となっています。

簡単に言うと危険物の性状関係、許可審査関係、貯蔵・取扱・運搬・移送の基準関係、指定可燃物・少量危険物関係などです。

貯蔵・取扱・運搬・移送の基準関係は、しっかり把握しておいた方が良いですね。

試験概要

共通科目10問、専攻科目20問のトータル30問でマークシート方式です。

共通科目とは予防業務全般に関する一般知識を問う問題が出題されます。

合格基準は60%以上となっています。

また、専攻科目のどれかを合格していれば、次に受ける時には共通科目の免除を行えます。

この場合は、専攻科目で60%以上で合格となります。

難易度

令和5年度の合格率をご紹介します。

防火査察

受験者・・・3,903名

合格者・・・1,905名

合格率・・・48.8%

消防用設備等

受験者・・・2,018名

合格者・・・772名

合格率・・・38.3%

危険物

受験者・・・1,710名

合格者・・・809名

合格率・・・45.7%

この合格率を見る限り、半数程度の方が不合格となっています。

また、昨年は例年合格率が6割程度ある防火査察の合格率が低いですね。

予防技術検定の印象としては、しっかり勉強しないと合格しないイメージですかね。

防火査察と危険物に合格しましたが、個人的な感想として危険物より防火査察の方が難しい印象がありました。

まとめ

今回は、予防技術検定についてお話しました。

まとめです。

予防技術検定の合格率は50%以下、しっかり勉強しないと合格できない!

得意分野から合格を目指してみよう!

今年度は消防用設備等にチャレンジするつもりです!!

一緒に頑張りましょう!

以上です。

『FP消防士ブログ』運営者:FP消防士

高校卒業後、すぐに地方の消防本部に採用されたアラサー消防士。消防隊、救急隊、特別救助隊に配属経験があります。

消防関係や公務員目線の家計管理に関する情報を発信しています。

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